コーヒー大学

教育とノウハウの伝授は、コーヒーの品質にとって決定的な役割を果たしています。その対象は、みずからの農園から最高の豆を収穫したいと願う生産農家であり、なによりも顧客の満足を追求するバリスタであり、自宅でおいしいコーヒーを楽しむための秘訣を知りたいと考えるコーヒー愛好家です。

コーヒー文化や知識の共有を図ること。それがillyの「コーヒー大学」創設の動機です。2000年、イタリアのトリエステに最初の大学が開設しました。現在、コーヒー大学は全世界28ヶ所上で運営されています。各大学はコーヒー文化の精髄を伝える拠点として、コーヒー研究の最新の成果を紹介し、豆からカップまで、コーヒーに関するあらゆる知識の講義を行っています。

コーヒー大学では、生産者に対して、どうすれば自然から最高の恵みが得られるかを指導するとともに、環境保護の面で最も責任ある栽培・収穫・加工を行うための技術の実地研修や、持続可能な農業経営のための講習を行っています。

接客業のプロフェッショナルに対しては、コーヒーの煎れ方やメニューの開発の仕方、最新のコーヒー店経営やマーケティング、顧客満足度を高めるための実践的方法などを講義する、短期集中の実地研修プログラムが用意されています。

コーヒー愛好家に対しては、コーヒーの歴史、初歩的な化学や生物学の知識の講義と、最高級のコーヒーの味と香りの楽しみ方を内容とする、消費者向けカリキュラムが用意されています。