神話:シルクのようなカプチーノ・マジックは、家庭での再現はとても不可能。繊細過ぎるダンスを踊るようなもの。カフェのプロにまかせるのがベスト。
真実:おいしいカプチーノは、違いのわかるコーヒー愛好家が、わが家のキッチンで楽しむことが可能。しかるべき道具をカウンターに並べたら、必要なのは、水と蒸気と泡を操る多少の経験だけ。
カプチーノの分量はほぼ150ml。最初に用いるエスプレッソとミルクは同量で、それぞれ30mlですが、泡立たせることでこのボリュームになるのです。
最高のカプチーノを作るために
- 冷たいミルクを、金属製のスチーム用ピッチャーに、約3分の1の深さまで注ぎます。
- スチームノズルから2秒間、蒸気を噴射させ、余分な水分を取り除きます。
- スチームノズルをミルクに浸し、スチームの噴射を始めます。泡が上がってきて、ミルクのボリュームが増したら、ピッチャーを下げます。ノズルが常にミルクの中に浸かっているように気をつけながら、ピッチャーを傾け、ミルクを渦巻かせます。敢えて混ぜようとする動作は要りません(つまり、ミルクの自然な循環の動きにまかせてください)。
- ミルクの温度が65℃に達し(棒形のキッチン用温度計で計測)、ミルクのボリュームが倍増するまでスチーミングを続けます。
- 泡を圧縮するために、ピッチャーの底をカウンターテーブルの上にこつこつとぶつけます。
- 大きなカップ(理想的にはカプチーノ・カップ)にエスプレッソを用意します。
- 泡だったミルクを直接カップにそそぎます。最初は中央に、それから縁に向かって円を描くように注ぎます。
- 最後に、ノズルに残りのミルクを除去するために、もう一回スチームを噴射させます。
泡だち具合は、ミルクの脂肪分に左右されます。
最高にベルベットのように滑らかでリッチなカプチーノを作るには全脂乳を用います。低脂肪乳を用いても構いませんが、幾分、ミルクの滑らかさが犠牲になります。
スキムミルクで作った泡は、軽くてメレンゲのようで、すぐに溶けます。