コーヒーが五感で感じるものだとするなら、そのコーヒーの器もまた、目を楽しませるものであるべきです。20年前、illy(イリー)は、コーヒーカップのような日用品には、コーヒーとアートの感覚的喜びを混ぜ合わせるための色添えとグレードアップを図る余地があると考えました。 こうした洞察から生み出されたのが、illy Art Collection(イリー アート コレクション)です。それは陶器カップを表現媒体として、エスプレッソを飲むという単純な喜びを、五感と精神に訴える体験へと変える、小さなアートワーク集です。 すべてのilly Art Collectionプロジェクトの出発点となるのは、同一のエレガントなキャンバス。有名な建築家兼デザイナーのマッテオ・トゥンが1992年にデザインを手がけた、アイコニックな、白いillyエスプレッソのカップです。このカップをインスピレーションの源として、100名を超す世界のトップアーティストたちがコレクションを作りあげました。それらには1つとして同じものはなく、それぞれが独自の啓示を示しています。 ジェフ・クーンズ、ジェームス・ローゼンクイスト、ジュリアン・シュナーベル、ロバート・ラウシェンバーグ、ミケランジェロ・ピストレット、マリーナ・アブラモヴィッチといったコンテンポラリー・アートの巨匠たちに加えて、世界中から選び抜いた気鋭のアーティストたちが このコレクションに参加しています。 illy Art Collectionは、エスプレッソやカプチーノ用カップとソーサーのセットとしてデザインされています。特別バージョンとして、単品でデザインされたカップも用意されています。2006年、illyはこのプロジェクトを拡大し、アイコニックな250グラム入りのコーヒー缶をも表現媒体に加えました。 カップか缶、あるいはその両方から生まれた、参加アーティストとillyの間の絆は、時とともに成長し、強くなっていき、美術館、展覧会、書籍、イベントといった他の媒体や表現の場へと広がりました。しかし、コーヒーと文化とが分かち合う特別な絆の証しは、これだけではありません。