アラビカ豆
コーヒーノキ(ゲヌス・コフィア)の名で分類されるコーヒー樹は、アカネ科に属する常緑樹です。コーヒーノキにはいくつかの種がありますが、最も品質が高いのがアラビカ種で、現在、世界のコーヒー生産の59%を占めています。
アラビカ種の原産地は、エチオピアの高地です。暑さと湿度に敏感で、1.25〜1.55マイルの標高で生育します。それよりも高い標高で生育するアラビカ豆は、焙煎すると、より高い品質の特色が現れます。
コーヒー豆とは、実のところ、コーヒー樹の種子であり、しばしばチェリーと呼ばれる赤い果実の中に入っています。どの果実の中にも2つの種(豆)があり、パーチメントと呼ばれる膜と甘い果肉の層に包まれています。アラビカ種の豆は、かなり平たく、長細い形をしており、曲がりくねった溝がついています。
遺伝子の面でいえば、アラビカは、コーヒーノキ属中、唯一、染色体数が44の種です。化学的には、アラビカ豆のカフェイン含有量は、豆の大きさによって0.9〜1.7%とまちまちです。