フランチェスコ・イリーの会社は、1930年代初めの設立当初はコーヒーとココアの両分野で事業を展開していました。しかし、つづく2年の間に、コーヒー業界を革新する画期的な発明をなしとげた後、この革新のもつ無限の可能性に気づいたフランチェスコは、コーヒーのみにビジネスを集中することを決断しました。
現在の社長のリッカルド・イリーは、家族経営の持ち株会社であるGruppo illy(グルッポ・イリー)株式会社の経営にあたっています。Gruppo illyが手がけるチョコレート、紅茶、ワイン、菓子類が、それぞれコーヒーを引き立てる役割を果たしているのは偶然ではありません。
Gruppo illyの使命は、品質や正しい形での成長を追求するイリー・ファミリーの情熱を分かちあえる経営者が育てた、上質の食品・飲料品の企業を探すことにあります。
Gruppo illyの傘下には、illycaffèの他に次のような企業があります。
- ドモーリ -- 最高級チョコレート(2006年7月株式取得)
- ダマン・フレール -- 伝説的なフランスの紅茶専門店(2007年3月株式取得)
- マストロヤンニ –- 批評家の賞賛を集める、イタリアのモンタルチーノのワイナリー(2008年9月株式取得)
- アグリモンターナ -- 高品質ジャムとマロングラッセ(2005年12月に株式取得)