illycaffèは常に揺るぎない決意をもって、最高の倫理の実践に取り組んできました。その目的は、すべてのステイクホルダーの生活の質を向上させることにあります。この取り組みの核心にあるものは、illyの行動理念でもある、ひとつの信念です。すなわち、たゆみない品質の追求こそが、コーヒー農園の経営者から、消費者が手にするカップにいたるまで、すべての関係者にとっての価値を創出する実質的なサイクルを作りあげるのです。
illyにとって、品質と持続可能性は分かちがたく結びついています。本当に最高の品質をもつものだけが持続可能であり、また、持続させる値打ちのあるものはすべて、最高の品質をもっていなければなりません。持続可能性は、illyにおいては3つの意味を合わせもっています。すなわち、経済面、社会面、環境面での持続可能性です。
経済面での持続可能性はすべてのステイクホルダーにとっての価値の創出を通じて追求されるものです。つまり、農園経営者は、品質基準を満たすことと引き替えに、市場価格以上のレートで収入を得る一方で、消費者は、こうした品質のおかげで、これまで以上にすばらしいコーヒー体験を楽しむことができるのです。
社会面での持続可能性は、1人1人の成長と自己実現という考え方にもとづいています。その原点となるのは、収入増によって生活水準がアップする、コーヒー栽培のコミュニティーです。
最後に、環境面での持続可能性は、たとえば低負荷の栽培方法や再生可能なパッケージングなどを具体策とした、地球への敬意の表明を通じて実現されます。
illyが考える持続可能な発展とは、一方では改善や革新、他方では市民や環境に対する責任との間にバランスを保ち続けることを意味しています。それはまた、近代化の実現と、後続世代が少なくとも現在の世代と同じチャンスが得られる社会の維持との間に大胆かつ慎重なバランスをとることでもあります。